投資を始めた人はこんなグラフを見たことあるのではないでしょうか。
TOPIXが横ばいなのに、S&P500は右肩上がり!
日本株よりも米国株に投資した方がよさそう!
という流れにつながるわけですが、
本当にS&P500は最強なのかな?
と気になり、調査してみました。
というのも、以下の理由があるためです。
・株のデータは基準となる時点を変えると見え方が変わる
・日本から投資する場合は為替の影響を考慮するべきだが、ネット記事のデータでは考慮されているか不明
ということで、10年前・20年前・30年前・40年前・50年前にTOPIXまたはS&P500に連動するファンドを買った場合に、現時点で価格が何倍になっているかを調べてみました。
結果だけ知りたい方は、最後のまとめをどうぞ!
TOPIX vs S&P500
試算の前提
・S&P500はドル円レートをかけて、円ベースにする
・2022/12/1の価格を以下の価格と比較する
10年前に購入した場合→2012/12/1
20年前に購入した場合→2002/12/1
30年前に購入した場合→1992/12/1
40年前に購入した場合→1982/12/1
50年前に購入した場合→1972/12/1
・出典データはhttps://jp.investing.com/より
試算結果
TOPIX | S&P500 | |
10年前に購入した場合 | 2.2 倍 | 4.07 倍 |
20年前に購入した場合 | 2.24 倍 | 4.83 倍 |
30年前に購入した場合 | 1.45 倍 | 9.25 倍 |
40年前に購入した場合 | 3.19 倍 | 15.25 倍 |
50年前に購入した場合 | 4.71 倍 | 14.14 倍 |
詳細データ
試算結果からわかること
S&P500はやはり強い
どの期間を見ても、最終的なパフォーマンスはS&P500の方が優れています。
長期で見たときのS&P500の優位性はやはり変わりませんね。
自分で確かめることで、ファンドの握力が強くなりました!
今後ともS&P500連動のファンドを投資のコアとすることに間違いはなさそうです。
S&P500にも元本割れのタイミングがある
超優良インデックスのS&P500でも、元本割れするタイミングがありました。
20年前に購入した場合は3年間、50年前に購入した場合はなんと10年間も元本割れ!
しかも50年前に購入した場合は購入直後に元本割れしているので、投資継続には勇気が必要だったかもしれません。
過去のデータを押さえておくと、いずれ元本割れがあった時も投げ売りしないで済みます。
<20年前に購入した場合>
<50年前に購入した場合>
TOPIXのパフォーマンスが良い期間もある
最終的なパフォーマンスはS&P500の方が勝っていますが、途中ではTOPIXの方が勝っている期間もあります。
50年前に購入した場合、約20年間はTOPIXの方が良いパフォーマンスでした。
<50年前に購入した場合>
当時米国株を買っていた人は、情弱扱いだったかも??
過去50年を見たときは米国株投資が有利でしたが、次の50年は誰にもわかりません。
米国株をコアとしつつも、全資産を米国株に投資してよいかは検討が必要です。
まとめ
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今回はTOPIXとS&P500について紹介しました。
S&P500への投資はインデックス投資の王道ですが、円ベースできちんとTOPIXと比較したことはありませんでした。
試算の結果でS&P500の優位性を再確認でき、S&P500に投資することが妥当な方針であることを再認識できました。
一方で、過去にS&P500よりもTOPIXが優位だった期間があることも事実。
S&P500をコアとしつつ、全世界インデックスと、日本株投資を交えた投資を進めていきます。
一度自分で確認すると、投資方針を明確にできますね。
使用したデータ
<TOPIX(2003~2022)>
https://jp.investing.com/indices/topix-historical-data
<TOPIX(~2002)>
https://dashboard.e-stat.go.jp/timeSeriesResult?indicatorCode=0702020590000090010
<S&P500>
https://jp.investing.com/indices/us-spx-500-historical-data
<ドル円レート>
https://jp.investing.com/currencies/usd-jpy-historical-data
最後まで読んでいただきありがとうございました!