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【時間があれば読んで】得する生活―お金持ちになる人の考え方 書評・レビュー

得する生活 B

お金持ちになる人の考え方を学べる、興味深い内容です。
時間があれば読んでほしい一冊です。

この記事を書いている人
Shachiblo.com

著者プロフィール

・書籍名:得する生活―お金持ちになる人の考え方
・著者:橘 玲
・出版月:2003/12/1
・出版社:幻冬舎

1959年生まれ。早稲田大学卒業。編集者を経て、2002年、経済小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。小説、評論、投資術など幅広い分野で執筆。

本の目次

はじめに 貨幣経済という奇妙な宗教の国に生まれて

序章 経済合理的に考えるヒント
1 覚醒剤を合法化しよう
2 福祉社会は差別社会である
3 体罰教師は最高の教師だ
4 借金と援助交際に共通の法則
5 金持ちと貧乏には経済学的な理由がある
6 マルチ商法に被害者はいない
7 神は細部に宿り給う

第1章 クレジットカードが世の中のカラクリを教えてくれた
1 タイムマシンに乗って未来からお金がやってくる
2 常識として知っておきたいクレジットカード
3 金券ショップはワンダーランド
4 カードには1等1億円の宝くじが付いている
5 マイレージを使ってタダで海外旅行する方法

第2章 借金から経済の秘密が見えてくる
6 経済合理性では行動しない人々
7 金を借りることはプライバシーを捨てることである
8 誰かがあなたの借金を覗いている
9 正しい金貸しのための知識
10 地獄への道は善意で敷きつめられている
11 債権回収ほど空しい商売はない
12 知的ゲームとしてのカード詐欺
13 闇金融の世界へようこそ
14 ハリー・ポッターも驚く魔法の国

第3章 素晴らしきリゾート生活
15 タダでリゾートマンションを買う方法
16 不動産とプライバシー
17 競売リゾートマンションが1万円で売られる理由
18 リゾート会員権の不思議

あとがき ハワイの鯨

総合評価

クレジットカード・借金・不動産について、まず根本的な仕組みが説明され、その後それらをどのように利用すればメリットが大きいかが解説されています。

特に、クレジットカードの仕組みについての説明は必読です。
例えば、クレジットカードを利用することで支払いを引き延ばせたり、ポイントをもらえたりしますが、その対価は誰が負担しているのか。
普段当たり前のように感じていることの裏側の仕組みを知ることができます。

また、グレーな内容も多く紹介されています。
例えば、クレジットカードのショッピング枠を現金化する手口の歴史や、借金を踏み倒すノウハウなどが説明されています。
ただし、筆者はこれらの手法を推奨しているわけではなく、お金のシステムには歪みがあることを伝えるための題材として取り上げているのです。

本書は2003年に発行されたため、書籍内で紹介されているマネーハック術(マイルなどの正当なものから、借金に関するグレーなものまで)の中には、現在では使えなくなっているものも多くあります。
例えば、書籍内で紹介されているレストラン優待サービス「CCC」と「ダイニング・アラカルト」は、すでに終了しています。
しかし、だからといって本書の価値がなくなるわけではありません。

著者が伝えたいのは、人間が完全ではない以上、お金が絡むシステムには必ず歪みがあり、それをうまく突くことで、より早く蓄財を進めることができるということです。
著者が本書よりも後に発行した名著『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ』で紹介している「マイクロ法人」も、まさにシステムの歪みを突く手法の一例です。

本書を読むことで、お金持ちになる人の考え方のエッセンスを感じ取ることができるでしょう。

個別評価

新規性 ー 新しい情報があるか

クレジットカードや借金の仕組みと、賢い利用(あるいは悪用)方法について解説している点は新鮮です。
クレジットカード会社や金融機関などのサービス提供者がどのような利益を狙っているのかを理解できます。

汎用性 ー 多くの人の役に立つか

クレジットカードは多くの人が持っているはずなので、多くの人に役立ちます。
クレジットカード付帯の保険の無意味さや、リボ払いの危険性など、必ず押さえておきたい情報も多く含まれています。

わかりやすさ ー 理解しやすい工夫があるか

イラストはありません。
ページ数は272と多くはありませんが、借金の利率など、やや難しい内容も含まれています。
じっくり腰を据えて読むことをおすすめします。

実用性 ー 本を読んですぐに役に立つか

紹介されているノウハウの多くは、すでにサービス提供者によって改悪されていたり、グレーなものも多いため、すぐに生活に役立つ情報は限られます。
ただし、本書の根底にある「システムの歪みを突く」という考え方を理解することは、長期的に見て大きなメリットとなるでしょう。

印象に残ったポイント

クレジットカードの法則

1.クレジット会社が儲からないことは、利用者にとって得である。

2.クレジット会社が儲かることは、利用者にとって損である。
→ クレジット会社がキャッシングやリボ払いを全力でPRするのは、儲かる(=利用者が損をする)からである。

クレジットカードの付帯保険

クレジットカードの付帯保険は死亡保障が充実しているが、医療費用補償は乏しい。

実際には、死亡するよりも病気やケガで入院する確率の方が高く、その費用はクレジットカードの補償では払いきれない。

さらに、付帯保険の場合は、費用を一度利用者が立て替えなければならないこともデメリットである。

金貸しは弱者

債権・債務関係は民事上の問題であるため、借金を返さないからといって、債務者を刑務所に送り込むことはできない。
債権者である金融機関は、債務者である顧客に頭を下げて返済を求めることしかできない。

日本は弱者に優しい

不景気で給料を減らされ、ローンが返済できなくなり「弱者」になった場合、借金を減らす方法がいくつかある。
(これは筆者の皮肉であり、推奨しているわけではない)

・自己破産
弁護士に15〜20万円の着手金を支払い、自己破産を依頼する。
債権者のリストを提出すると、すべての借金が帳消しになる。ただし、自宅は失う。

・個人版民事再生法
自宅を失わず、住宅ローン以外の債務を最大1/5まで減額できる。

・特定調停
1万円程度の費用で済むが、調停に応じない金融機関があると競売や差し押さえに移行してしまう。
簡易裁判所が債権者と債務者の間に立ち、再建案をまとめてくれる。

リゾートマンションの中古物件が格安になる理由

管理費の負担が大きいため。
老朽化によって資産価値が下がっても、管理費は変わらない。
さらに、一度マンションを購入すると、誰かに売却しない限り、管理費の支払い義務から逃れられない。

リゾート会員権

別荘やリゾートマンションに休日だけ泊まりたいと考える人は多いが、頻繁に利用する人は限られる。
そのような人は、物件を購入するのではなく、リゾート会員権を購入する方が手軽である。

購入方法は、クラブが新規で発行する権利を買うか、流通市場で仲介業者から入手する方法があるが、後者の方が安い。

まとめ

2003年に発行された本のため古い情報が多いですが、お金のシステムの歪みを皮肉たっぷりに解説する、「橘玲さんらしさ」が存分に楽しめる一冊です。
優先度は高くありませんが、時間がある時に読んで欲しい一冊です。

シャチ
シャチ

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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