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仕事のやる気がでないサラリーマン必読 – 幸福の資本論 書評/レビュー

書評・レビュー
サラリーマン
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今の生活に大きな不満はないけど、なんかモヤモヤする。

サラリーマン
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今のサラリーマン生活を続けて将来幸せになれるのかな?

このようにサラリーマンとしての働き方や将来に不安を持つ人のための記事です。

働く人の90%がサラリーマンである日本人。
(総務省統計局-労働力調査より)

そんな日本人の幸福度が世界に比べて著しく低いことは有名です。
(2023年世界幸福度ランキングより日本は世界47位、G7で最下位)

私たちが働くのは幸せになるためです。
しかし、働くために生きているような人も多いのではないでしょうか。

そんな将来に不安を持つサラリーマンが今できること。
それは、幸福の条件を知り、それを手に入れるための人生設計をすることです。

今回ご紹介する『幸福の資本論』を読めば、幸福になるための具体的なアドバイスが得られます。

『幸福の資本論』を読んでわかること

・幸福の条件とそのための土台
・サラリーマンの末路
・幸せになるための働き方

こんな人におすすめ

・幸福になるための方法が知りたい
・サラリーマンとしての生き方に疑問を持っている
・日々の生活にモヤモヤしている

この記事を書いている人
シャチ
シャチ

結果だけ知りたい方は、最後のまとめをどうぞ!

著者プロフィール

・書籍名 :幸福の「資本」論―あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」
・著者  :橘 玲 (公式ブログ)
・出版月 :2017/6/15
・出版社 :ダイヤモンド社

著者の橘玲氏は元雑誌編集者の男性作家(2023年時点で64歳)。
40歳でフリーの作家となり、 『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』など、サラリーマンや人生設計に関する本を多く出しています。

本の概要

幸福の3つの条件とそのための土台

本書では、幸福の条件として以下の3つを挙げています。

幸福の3つの条件

①自由    :好きなことをして生きていけること
②自己実現  :社会の中でかけがえのない自分になること
③共同体=絆 :家族や仲間と〝強いつながり〟を感じたり、共同体の中で高い評価を得たりすること

そしてこれらを手に入れるために3つの土台が必要だと説明しています。

3つの土台

①金融資本  :お金
②人的資本  :働いてお金を稼ぐこと
③社会資本  :人間関係

それぞれが以下のように対応します。

書籍内の図より作成
シャチ
シャチ

幸福というあいまいなものに対して、”条件”と”必要なこと”をきちんと定義し、 幸福のために何が足りないか分かるのが、非常に画期的です。

さらにこの本では、3つの資本の有無によって以下の人生パターンを紹介しています。

書籍内の図より作成

3つすべてがそろった超充になるのは難しいので、3つのうち2つを手に入れようと本書では説明しています。
1つだけだとそれを失ったときに、全ての資本がなくなった状態(貧困)になってしまうからです。

サラリーマンの末路

今回の記事では、3つの資本の中の人的資本を掘り下げていきます。

著者は日本企業のサラリーマンとして働くことの厳しさを以下のように説明しています。

社内でだけ通用するスキルを持った汎用的な人材”ゼネラリスト”として、同期が一斉に頂点を目指す日本の会社では、ほとんどのサラリーマンが年齢と共に行き詰まる。

そうなれば定年までの20年以上を何一つ”スペシャル”なものを持たないサラリーマンとして、 会社の中で苦痛に耐える日々を送らなくてはならない。

40歳、50歳を過ぎてサラリーマンとしての人生に疑問を持ったとしても、 社外で通用するスキルがないので選択肢はなく、会社にしがみつくしかない

シャチ
シャチ

サラリーマンとして働く身として耳が痛いです。
頑張っても報われない、かといって逃げ出せない。
そんな不安を持つサラリーマンは多いと思います。

幸せになるための働き方

本書で説明されている“幸せになるための働き方”は以下です。

① 好きなことに人的資本のすべてを投入する
② 好きなことをマネタイズ(ビジネス化)できるニッチを見つける
③ 官僚化した組織との取引から収益を獲得する

特別なスキルを身につけるには好きなことに取り組む必要があります。
なぜなら人は好きなことしか熱中できないからです。

自分が好きなことでお金を稼げるようになり、それが高度で特殊なコンテンツが要求されるなら、 個人として働いていても組織に対して優位性を持つことが出来ます。

比較的大きな企業で働いている人は、一度は思ったことがあると思います。

サラリーマン
サラリーマン

案件を受注してくるけど、作業をできるのは下請けの方々。
その方たちの技術力がないと仕事が回らない……

ゼネラリストばかりの日本企業に対して、個人のスペシャリストが優位性をもって仕事をする。
これが人的資本の基本戦略だと著者は説明しています。

『幸福の資本論』を読んで ー サラリーマンが取るべき戦略とは

人的資本

サラリーマンとしての将来は行き詰まる可能性が大きいため、会社の外でお金を稼ぐスキルが最も重要になります。

自分な好きなことでスキルを磨けば、“中途半端なゼネラリスト”であるサラリーマンに対して優位性を持つことが出来ます。

いきなり会社を辞めて起業!
というのは心理的なハードルが高いので、まずは副業からスタートすることをおすすめします。

金融資本

本記事の冒頭で説明したように、幸せのための柱は少なくとも2本必要です。
人的資本を成長させつつ、経済的自由を手に入れるための金融資本があれば、 幸福の基盤は盤石なものになります。

“株・債券などの資産からの収入” + “自分の好きなことで働いて得られる収入” で生活できるようになれば、ストレスフルな会社生活から脱出することが出来ます。

日々の支出を見直して、少額からでもよいので投資にお金を回しましょう。
いずれ複利の力で雪だるま式に資産が増え、経済的自由を手に入れることが出来ます。

シャチ
シャチ

まずは少額からでもよいので、投資を行う習慣づけが大切です。

サラリーマンが行うべき蓄財の方法は以下の記事でもご紹介しているので気になる方はぜひ!

まとめ

目次に戻る場合はこちら

今回は『幸福の資本論』について紹介しました。

幸福を手に入れるための3つの土台

・金融資本  :お金
・人的資本  :働いてお金を稼ぐこと
・社会資本  :人間関係

幸せになるための働き方

①好きなことに人的資本のすべてを投入する
②好きなことをマネタイズ(ビジネス化)できるニッチを見つける
③官僚化した組織との取引から収益を獲得する

なんか今、幸せじゃないなぁとモヤモヤしているサラリーマンはぜひ読むべき一冊です。

筆者は本の冒頭に非常に重要なことを書いています。

それは、
いまの時代の日本に生まれたということが最大の幸運である
ということです。

日本の状況は良いことばかりではありません。
しかし 海外を見れば、紛争地域で生きることも難しい人や、不安定な政治に生活を脅かされる人がたくさんいます。
世界的にみれば、日本が恵まれている国だといえるのは確かです。

そんな幸運をつかんだからには、あと一歩頑張って、自らの幸福をつかみにいきませんか?

本記事では人的資本にフォーカスして本の内容を記載しましたが、金融資本、社会資本に関しても具体的かつ説得力のある指針が記載されています。
サラリーマンとして働く20代は必読の一冊です。

シャチ
シャチ

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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