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【時間があれば読んで】幸福のための人間のレベル論 書評・レビュー

幸福のための人間のレベル論 B

意外とスルメ本です。
筆者の上から目線に最初はイラッとしますが、固定観念の解除方法など参考になる部分もあります。

人間の幸福レベルのカテゴリー分けは、「そういうものもあるよね」と流してしまっても問題ありません。
カテゴリーを上げる方法の部分だけ読めば十分だと思います。

筆者の上から目線に感じられる文章に慣れるかどうかで、本の評価が決まります。
これが耐えられない場合は中身が入ってこないでしょう。

読む人を選びますが、時間がある時に読んで欲しい一冊です。

この記事を書いている人
Shachiblo.com

著者プロフィール

・書籍名:幸福のための人間のレベル論 ―「気づいた」人から幸せになれる!
・著者:藤本 シゲユキ
・出版月:2018/9/6
・出版社:さくら舎


1975年、京都府に生まれる。
17〜29歳までバンドマンとして活動、30歳を目前にホスト業界に転身する。
その後、ホストクラブオーナーを経て、女性向けの恋愛カウンセラーになるという異色の経歴の持ち主。
これまで培ったノウハウを改良し研究を重ね、現在は悲恋改善アドバイザーとして活動中。

本の目次

まえがき

第1章 人間の幸福レベルについて
section 1 「人間のレベル論」とは ?
section 2 最下層・人でなしステージ編
section 3 第一階層・気づいていないステージ編
section 4 第二階層・気づいてるステージ編
section 5 第三階層・悟りステージ編

第2章 「気づいていない」ステージから「気づいてる」ステージへの昇格Ⅰ
section 1 「気づいてるステージ」の人は、何に気づいているのか
section 2 ステージ昇格の鍵は自分を知ること
section 3 自分にないものと悪い部分を知ること
section 4 人間を縛る固定観念について
section 5 固定観念の解

第3章 「気づいてる」ステージから「気づいてる」ステージへの昇格Ⅱ
section 1 自己肯定感を高める
section 2 やりたいことはやる、やりたくないことはしない
section 3 さらなるアイデンティティーの確立

第4章 「気づいてる」ステージへの昇格・ねこフィールドから降下しないために
section 1 人間関係の断捨離
section 2 自分の主張をとおして戦う

第5章 ねこフィールドからライオンフィールドへの昇格
section 1 必要のない承認欲求の解除
section 2 ライオンフィールドからペガサスフィールドへの昇格 ~天命を全うする~

あとがき

総合評価

概要としては、人間の幸福レベルを9段階に分けた「人間レベル図」があり、上に行けば行くほど幸福を感じやすくなるというものです。
この「人間レベル図」は、さらに「人でなしステージ」「気づいていないステージ」「気づいているステージ」「悟りステージ」の4つに分類されます。
悟りステージと気づいているステージにいる人は人口の2割であり、この2割の人と残り8割の人は、基本的に親密な人間関係を築くことができないと述べられています。

本書では、自分のレベルの確認方法と、より上のレベルに行くにはどうすればよいかが解説されています。

まず、このレベル論自体は「そういう区分けもあるよね」と軽く流してしまってもよいと思います。

筆者は自らを「悟りステージにいるペガサス」と称しており、その立場から各レベルの人の特徴を説明していますが、この語り口が上から目線でイラッとします。
本書では人口の8割が下層のレベルであるとしているため、読者の多くもその8割に含まれていることになります。
そのため、自分のことを上から決めつけられているように感じ、不快に思う人もいると思います。
あとがきには、「自分がペガサスであること」に対する注釈がありますが、それでも全編を通して「お前は何様なんだ?」という感覚が拭えませんでした。

一方で、「レベルをどのように上げるか」については、勉強になる部分が非常に多いです。
理想の状態は「自分がやりたいことをやり、やりたくないことをしない」ことであり、そのためには、まず自分を知り、自分を縛る固定観念を解除していく必要があります。
この「固定観念の解除」は特に有用だと感じました。
人間は知らず知らずのうちに、周囲の人間や実体のない社会に考えを押し付けられ、それが当然だと思い込んでしまいます。
しかし、一度客観的にその固定観念が自分にとってプラスになるかを考えることが大切です。

また、人間レベルが上がると、下位のレベルの人とは話が合わなくなっていき、人間関係の断捨離が必要になると述べられています。
実際に私自身も、身内と話が合わなくなってきた経験があり、「ああ、自分のレベルと相手のレベルの差が開いていたのか」と納得する部分がありました。

序盤のクセの強さに慣れれば、意外と「スルメ本」だと思います。
人間関係に悩んでいる人には、ぜひ読んでほしい一冊です。

個別評価

新規性 ー 新しい情報があるか

人間レベルという区分けが新しく、興味深いです。
細かい区分けは参考程度でよいですが、「幸福を感じる能力にはレベルがあり、本人の努力次第でレベルアップできること」や、「レベルに差があると親密な人間関係を築けないこと」などは、価値のある情報だと感じます。

汎用性 ー 多くの人の役に立つか

人間誰しも幸福になりたいはずなので、すべての人が読んでおいて損はない一冊です。

わかりやすさ ー 理解しやすい工夫があるか

イラストは少なめですが、ページ数は254ページとコンパクトです。
ただし、序盤に書かれている、レベルの区分けの説明部分は少し分かりづらい印象を受けました。
一方で、本書の重要なポイントである「レベルの上げ方」については整理されており、非常にわかりやすいです。

実用性 ー 本を読んですぐに役に立つか

本の内容を実生活に活かすには、「自分を見つめる」という時間のかかる作業が必要なため、即効性はありません。
しかし、本書で紹介されている手法を丁寧に実行できれば、確固たる自己を確立し、他者に依存しない幸福を手に入れられる可能性があります。

印象に残ったポイント

気づいてるステージの人は何に気づいてるのか

1、目の前に起こっている現実は、すべて過去の自分が選択した結果である
2、人がどう思うかじゃなくて、自分はどう思うか
3、自分に起こる悪い出来事や逆境は試練であり、乗り越えるべきもの
4、やりたいことならやるし、やりたくないことは極力しない
5、なるようにしかならない

固定観念の解除方法

1、生きづらさの原因となっている固定観念に「気づく」
2、その固定観念を植え付けた相手が誰かを考える
3、固定観念を疑う
4、固定観念と真逆の事例がないか探す
5、その真逆の現実があることを信じる

やりたくないことはしないの本来の意味

自分の本能に基づいた「やりたくないことはしない」という意味ではない。(働きたくないから仕事をサボるなど)

自分が設定したゴールとまったく関係のないことはしない、ということ。

人間関係の断捨離

気付いてる・悟りステージの人は、人でなし・気付いていないステージの人とは親密な人間関係を築けない。
気づきを得た自分の思考を強固なものにするために、人間関係の断捨離が必要。

気付いてるステージから悟りステージにアップする方法

気付いてるステージから悟りステージにアップする方法は、天命を全うすること。
天命とは、自分が持っている能力や技術、知識で多くの人を幸せにすること。

以下の順番で進んでいく。
やりたいこと、楽しいこと、ワクワクすることをやる → 仕事になる → 使命になる → 天命になる

悟りステージは、ただ好きなことをやるだけでなく、次の条件を満たす。
1、自分の存在が大勢の人々の勇気や希望になっている
2、自分の技術や知識が大勢の人々の役に立っている
3、「愛」を生きるベースにしている
4、人格者であること
5、行動の動機が自己顕示欲ではなく、情熱、幸福、愛

まとめ

本の雰囲気に慣れることができれば、人間関係や人生の選択に関して、とても参考になる一冊です。
時間があるときに、ぜひ読んでほしい本です。

余談ですが、「誰のおかげでご飯を食べられていると思っているの!」と言ってくる自分の親に対して、子供の頃に常々考えていたことが、筆者と全く同じ意見だったことに驚きました。
自分と同じ考えを持つ人がいるのだと分かり、安心した次第です。

シャチ
シャチ

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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