将来お金で困りたくないな
このまま働いていて、お金は大丈夫かな?
このようなお金に関して将来に不安を感じる方のための記事です。
老後2000万円問題が話題になってから、 お金に関する将来の不安を感じ、行動を始めようとする人も多いのではないでしょうか。
ただ、日々の生活も苦しい中で、何をすればよいか分からないという人もいると思います。
そんな方に読んでほしいのが、今回ご紹介する「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」です。
この本を読めば、お金と投資に関する王道の考え方を学ぶことが出来ます。
本書の考え方を身に着ければ、お金で困ることはまずありません。
学生や新社会人など、若い方にぜひ読んで欲しい一作です。
結果だけ知りたい方は、最後のまとめをどうぞ!
著者プロフィール
・書籍名 :父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え
・著者 :ジェイエル・コリンズ
・出版月 :2020/1/23
・出版社 :ダイヤモンド社
著者のジェイエル・コリンズ氏はブログ「jlcollinsnh.com」の運営を行うファイナンシャル・ブロガー。
1975年から投資を行っている個人投資家。
2011年、娘宛てに「お金と投資」についての手紙をしたため、その内容をブログに発表すると、世界中から注目されるようになる。
経済的自由を達成する公式
本書で書かれている最も大事なことは経済的自由を達成する公式です。
経済的自由を達成する公式はこれだけです。
重要なことはいつだってシンプルですね。
この公式を実行し続ければ、必ずお金持ちになれます。
この公式を学べるだけで、本書を読む価値があります。
本の概要
公式①:支出は稼ぎより少なくする
支出<稼ぎ とできれば、当然お金は貯まっていきます。
でも、欲しいものが出てくればついつい買ってしまいますよね。
本書ではお金を使うときの考え方について以下のように記載しています。
おそらく、これまで考えたことがなく、しかし、ぜひ考えてもらいたいことがあります。
「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え 」より
それは、現金2万ドルで車を買ったとき、その車の費用は2万ドルよりはるかに大きいということです。
あなたのために働いてくれるはずだったお金がなくなったことで、機会損失が生まれています。
お金を使うときに、「このお金を投資したらどうなるだろう」と考えるべきだと述べています。
例えば200万円を8%の年利で運用すれば年間16万円の利息が生まれます。
(過去の米国株の利回りをみても8%は現実的な数値)
200万円で車を買うと、実は216万円を失っているということです。
1年で16万円ですが、5年後、10年後には複利が効いてさらにお金は増えていきます。
今200万円使うことは10年後の432万円を失っていることを意味します。
これだけの将来のお金を失うことを考慮し、お金を払うかを決めるべきということですね。
公式②:余りは投資する
本書では投資手法としてインデックス投資を推奨しています。
その理由は以下の2つです。
1: 市場でうまいタイミングをとらえることは難しい
市場のタイミングをうまく捉えるには、買うときと売る時で、二度成功する必要がありますが、これが非常に難しい。
世の中に多くいるのは、最初の売りタイミングを当てたものの、そのあと市場が大きく伸び、前のピークを越えるのを黙って観ている投資家です。
市場の長期的な上昇に賭け、投資タイミングを選ばないインデックス投資は合理的な投資手法と言えます。
2: インデックスファンドに勝てるアクティブファンドはほとんどない
1998年に株式でアクティブ運用を行っていた1540のファンドすべてを調査した結果、 15年後に生き残っていたのはこのうちの55%です。
その中でインデックスを上回った実績を残せたファンドはわずか18%しかありません。
また、アクティブファンドは手数料が多いものが多いです。
運営会社にとって利益率が高くてうまみがあることは、株式銘柄の数よりもファンド数のほうが多いことでわかります。
2013年のUSニューズ・アンド・ワールド・レポートの記事によれば、 株式関連のファンドは4600件あるのに対して、アメリカで公開されている株式は3700銘柄でした。
特定の株式銘柄やファンドマネジャーを選ぼうとする前に、自分に次の質問を問いかけましょう。
「私はウォーレン・バフェットだったかな?」
もし答えがノーだったら、地に足をつけたまま、インデックス投資を選ぶのがベターです。
公式③:そして、借金をしない。
借入金があると収入の大きな部分が支払いに使われます。
つまり収入の一部が使えなくなるのです。
投資に使えるお金が減るので、経済的自由はどんどん遠のいてしまいます。
借金する人について書いた以下の記載は、非常に参考になります。
2万ドルで車を買う場合を考えましょう。
「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え 」より
車を買えば、2万ドルが消えることは誰でもわかりますよね。
でも、ほとんどの人は、リースやローンで買うことの意味を理解していません。
彼らがやっているのは、「この車を買うのに2万ドルなんて払いたくないよ。もっとたくさん払いたいんだ」と言っているようなものなのです。
借金する人は「今の価格じゃ安すぎるからもっと払わせてくれ」と言っているようなものです。
どれだけ非合理か分かりますよね。
不動産ローンについても、筆者は「家を持つことは贅沢な道楽」と述べています。
会社員であれば比較的容易に借りることが出来るため、 家を買う必要のない人まで家を買ってしまいます。
さらに、必要以上に高額の家を買ってしまう傾向があります。
もしも家を買う場合は、買える中で最高の家ではなく、必要最小限の家を探すことが必要です。
おまけ:書籍内で推奨されているインデックスファンド
本書の中では以下の3つの資産を組み合わせることが推奨されています。
VTSAXは米国企業のほぼ全てに分散投資できるインデックスファンド、VBTLXは米国全体の債権に投資するインデックスファンドです。
基本的には株式100%で資産を拡大させ、経済的自由を達成した後で引退が間近になってきたら、債権の割合を増やしていくことが推奨されています。
(著者は75%を株式、20%を債権、5%を現金)
残念なことにVTSAXとVBTLXは日本からは購入できませんが、代わりとなるファンドがあるのでご紹介します。
いずれもVTSAXとVBTLXと同じ指数に連動しているファンドなので、名前が違っても中身は同じです。
VTIもBNDもSBI証券・楽天証券で購入することが出来ます。
証券口座を持っていない方は、まず開設するところからスタートしましょう!
まとめ
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今回は『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』について紹介しました。
本書で書かれている最も大事なことは経済的自由を達成する公式です。
とてもシンプルです。
投資も全米株式をマルっと買えるインデックスファンド1本への投資が基本です。
これも非常にシンプルです。
お金を増やすには複雑なことをしなくてはならない、という固定観念があるかもしれませんが、 やるべきことはシンプルなんですね。
投資は若い時に始めるほど破壊力があります。
投資の時間が長いほど複利が効いて、雪だるま式に資産額が増えるからです。
逆に借金をすれば、味方にできるはずの複利が牙をむきます。
みるみるうちに借入金が増えて、経済的自由への道は閉ざされてしまいます。
20代のうちに正しいお金の考え方を身に着ければ、必ず経済的自由を手に入れることが出来ます。
本書を読んで、正しいお金の考え方を身につけましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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