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【時間の無駄】金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った 書評・レビュー

金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った D

利子があることで椅子取りゲームが始まった、という点以外は学びがなく、読まなくてもよい一冊です。

この記事を書いている人
Shachiblo.com

著者プロフィール

・書籍名:金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った 
・著者:安部 芳裕
・出版月:2008/9/30
・出版社:‎ 徳間書店


1964年、神奈川県横須賀市生まれ。
関東学院大学文学部卒業。
99年、コミュニティ通貨を利用した相互扶助グループ「レインボーリング」を創始する。
2007年4月、国際資本への問題提起などを行うとするネットワーク組織「反ロスチャイルド同盟」を結成。
貨幣制度の改革を目指し、12年3月、世界中の1%の富裕層に対抗する「プロジェクト99%」を立ち上げ代表となった。

本の目次

はじめに ー 金融システム設計者の意図に気づいた理由

第1章 お金の歴史 ー 銀行という詐欺システムが誕生したカラクリ

第2章 お金の問題点 ー 利子と言う椅子取りゲームが貧富の差を生んだ!

第3章 金融の歴史 ー 国家の名医運は銀行家が握っている

第4章 ロスチャイルドの世界革命行動計画

第5章 ロスチャイルド関連の世界史① ー 近代史の謎が解けた‼

第6章 ロスチャイルド関連の世界史② ー 戦後世界の枠組みも彼らが作った!

第7章 世界の現状 ー このままではロスチャイルドの狙う地球独裁体制になってしまう‼

第8章 未来への提案 ー 偽りの経済システムをこえて自立型経済の実現へ

総合評価

この本は「5次元文庫」というレーベルで出版されています。
5次元文庫は、超古代文明や陰謀論などを題材とした文庫であり、本書も「ロスチャイルド家によって世界は支配されている」という陰謀論がメインテーマとなっています。

序盤では、お金の歴史がざっと紹介され、銀行家が利子というシステムを作ったことで、経済や社会を支配できるようになったことが説明されます。
そして、1744年に初代ロスチャイルドが誕生し、銀行家として成功して子孫を増やし、その子孫たちが世界を支配し、今後どのようなことを狙っているのか(第三次世界大戦を画策しているらしい)について、長々と説明が続きます。

時系列順に解説されるのですが、とにかく冗長に感じられます。
全329ページの文庫本のうち、約7割にあたる228ページが、だらだらとした歴史の説明に費やされています。
最後に、ロスチャイルド家の支配から逃れる方法として、地域通貨を活用し、利子のない地域循環型社会の実現を目指すことが提案されています。
この主張はまだ理解できますが、著者が環境保護団体の一員でもあるため、取ってつけたような再生可能エネルギー導入の話が最後に出てきます。
本書のテーマとあまり関係がなく、内容も薄いため、唐突な印象を受けました。

唯一面白いと感じたのは、銀行家が利子を導入することで「椅子取りゲーム」が始まり、銀行家だけが得をするという部分です。
もともと、お金は物々交換の媒介として生まれましたが、利子が導入されたことで、コミュニティに存在するお金よりも多くのお金が必要となり、誰かからお金を奪わなければならない構造が生まれます。
現在の金融システムでは、常に銀行家が得をするようにできているとのこと。
寓話を交えた説明には説得力がありました。

これを読んで「銀行家になろう!」とは思いませんが、資産形成のためには利子を味方につけ、お金を貸す側に回る必要があることを痛感しました。

面白い部分は全体の10%程度で、残りの90%は「う~ん…」という内容です。
正直、読まなくてもよい一冊だと思います。

個別評価

新規性 ー 新しい情報があるか

役に立つか、面白いかは別として、ロスチャイルド家が世界を支配する過程や、その支配計画について書かれている点は斬新です。

汎用性 ー 多くの人の役に立つか

ロスチャイルド家や陰謀論に興味がある人にはこの本は向いていますが、そのような人の数は限られると思われます。

わかりやすさ ー 理解しやすい工夫があるか

329ページの文庫本でコンパクトですが、ロスチャイルド家の歴史に関する記述が全体の7割を占めており、その部分にはあまり引き込まれません。
一方、序盤に書かれている「銀行家がやってきて利子を導入する寓話」は分かりやすかったです。

実用性 ー 本を読んですぐに役に立つか

すぐに役立つ情報はありません。

印象に残ったポイント

利子により椅子取りゲームが発生することが分かる寓話

あるところに自給自足をしていて、足りないものは物々交換で補っている小さな農村があった。

そこへ見知らぬ男がやってきて、お金を配り始め、物々交換の媒体として使えることを紹介する。

村はお金を使うことで、物の交換や分業が進み、村人それぞれが店を開くなどして村が活性化する。

1年後に男が再びやってきて、昨年渡したお金に利子をつけて返すように要求する。
返せない場合、店は没収される。

村の中には利子分のお金は存在しないため、村人たちは他の村人から多くのお金を取るようになったり、お金を使わずに蓄えるようになり、村の雰囲気はギスギスしていった。

そして支払日。
お金が不足していた村人に対し、男は前回よりも高い利率で再度お金を貸し付け、次に支払いが滞った場合は本当に店の権利を没収すると言い残して去っていく。

まとめ

初代ロスチャイルドはユダヤ人です。
最近読んだ『ユダヤ人の成功哲学『タルムード』金言集 』や『マネーの公理』は、ユダヤ人の成功哲学にまつわる本であり、ユダヤ人の頭の良さや恐ろしさを感じるこの頃です。
ユダヤ人がどのように物事を考えているかについては、本書ではなくこれらの2冊を読んだ方がよいでしょう。
資産形成やビジネスの成功を考えている人は、本書を読む必要はありません。

シャチ
シャチ

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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