実際の億万長者がどのような生活をしているのかが分かる名著です。
億万長者のライフスタイルが7つのポイントにまとめられており、非常に読みやすい内容になっています。
お金の心配から解放されたい人には、絶対に読んでほしい一冊です。
また、子どもがお金に強くなるためにはどうすればよいのかも説明されており、教育本としての側面もあります。
(子どもへの金融教育に関する話が一番面白かったです。)

著者プロフィール
・書籍名:となりの億万長者 ― 成功を生む7つの法則
・著者:トマス・J・スタンリー 、ウィリアム・D・ダンコ
・出版月:2013/8/23
・出版社:早川書房
<トマス・J・スタンリー>
アメリカにおける富裕層マーケティングの第一人者。
ジョージア州立大学の教授職を経て、ニューヨーク州立大学オルバニー校マーケティング学部の教授となり、1973年にアメリカ全土の億万長者を対象とした初の大規模調査を実施。
現在は富裕層向けビジネスを行なう企業や金融機関へのアドバイザーとして活躍。
ジョージア州アトランタ在住。
<ウィリアム・D・ダンコ>
ニューヨーク州立大学オルバニー校マーケティング学部名誉教授。
スタンリーのパートナーとして数々の研究調査に参画してきた。
また、ジャーナル・オブ・コンシューマー・リサーチ誌をはじめとする多くの経済メディアでも活躍。
ニューヨーク在住。

トマス・J・スタンリーさんがこの本の後に出版した、『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』のレビュー記事はこちら。
ただし、『となりの億万長者』の方がオススメです。
本の目次
イントロダクション
第1章 となりの億万長者を紹介しよう
第2章 倹約、倹約、倹約
第3章 時間、エネルギー、金
第4章 車であなたの価値が決まるわけではない
第5章 親の経済的援助
第6章 男女平等・家庭版
第7章 ビジネス・チャンスを見つけよう
第8章 職業:億万長者対遺産相続人
著者のノート 億万長者の見つけ方
総合評価
S 人生が変わる神本
A 絶対に読んで
B 時間があれば読んで
C 強いて読まなくてもいい
D 時間の無駄
S 人生が変わる神本
A 絶対に読んで
B 時間があれば読んで
C 強いて読まなくてもいい
D 時間の無駄
1995年から1996年に実施された億万長者へのアンケートをもとに、彼らのライフスタイルや価値観が解説されています。
「金持ち」と聞くと、高価なスーツや時計、靴を身に着けているイメージを持つかもしれません。
しかし、平均的な億万長者は400ドル以下のスーツを着て、235ドル以下の時計を腕に着け、140ドル以下の靴を履いているのです。
億万長者たちは、収入よりもはるかに低い支出で生活しています。
彼らは、お金を見せびらかすのではなく、お金の心配がいらなくなることを優先した生活を送ったからこそ、億万長者になったのです。
このように、本書では億万長者のリアルな生活実態や、その根底にある思想が分かりやすく解説されています。
ここで紹介されているライフスタイルや仕事の選び方を実践することができれば、億万長者になれる日が必ず来るでしょう。
一つ面白いのは教育本としての側面があることです。
本書の中で紹介されている億万長者のライフスタイルの一つに、「彼らの子どもたちは、経済的に自立している」という特徴があります。
億万長者は、子どもに魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えることが大切だと知っています。
お金を与えすぎると、子どもは親のお金を当てにするようになってしまうからです。
本書では、ある程度の資産を築いた世帯が子どもを育てる際のガイドラインがまとめられています。
資産形成に熱心に取り組む人は、教育にも力を入れる傾向があるため、子どもを育てる家庭や、将来子どもを持ちたいと考えている人には、ぜひ読んでほしい一冊です。
個別評価(資産形成・経済本として)
新規性 ー 新しい情報があるか
今までに見たことがないアイデア、見方を数多く学べる
今までに見たことがないアイデアがいくつかある
今までに見たことがない情報がいくつかあるが、役には立つものは少ない
目新しい情報はほとんどない
億万長者のライフスタイルや価値観には、学ぶべきことが非常に多くあります。
奇抜な価値観はありませんが、”そうしたありふれた価値観を地道に実践することが重要である”と学べる点に、本書の意義があります。
汎用性 ー 多くの人の役に立つか
多くの人の役に立つ
ある対象の人に対して役に立つ
僅かだが役に立つ人がいる
ほぼ誰の役にも立たない
億万長者には誰もがなりたいと考えるはずなので、多くの人に役立つ内容です。
より若い世代のうちに本書の価値観を身につけることができれば、さらに良いと思います。
わかりやすさ ー 理解しやすい工夫があるか
普通に読めば内容を理解できる
集中して読めば内容を理解できる
何回も読まなければ内容を理解できない
意味不明
全346ページの本です。
海外の本特有の読みづらさが少しあり、読み終わるまでに6〜7時間はかかります。
重要なポイントは箇条書きになっているため理解しやすいですが、詳細な解説はやや読みづらい部分があります。
特に、誰かのエピソードが引用される部分が冗長になりがちで、読み進めるのに時間がかかると感じました。
実用性 ー 本を読んですぐに役に立つか
読んで即座に実行できるアイデアがいくつかある
即座に実行できるアイデアはないが、長期的にみれば役に立つ
確率は小さいが、人生のどこかで役に立つかもしれない
役に立たない
読んですぐに実行できるアイデアはありませんが、仕事の選び方や日々のお金の使い方など、知っておくことで人生の大きな選択の際に役立つアイデアが数多くあります。
個別評価(育児本として)
新規性 ー 新しい情報があるか
今までに見たことがないアイデア、見方を数多く学べる
今までに見たことがないアイデアがいくつかある
今までに見たことがない情報がいくつかあるが、役には立つものは少ない
目新しい情報はほとんどない
お金にしっかりと向き合える人になるために、子どもとどのように接すればよいのかが分かる点が非常に新しいです。
汎用性 ー 多くの人の役に立つか
多くの人の役に立つ
ある対象の人に対して役に立つ
僅かだが役に立つ人がいる
ほぼ誰の役にも立たない
ある程度の資産を持つ世帯が対象にはなりますが、多くの親にとって役立つ内容です。
わかりやすさ ー 理解しやすい工夫があるか
普通に読めば内容を理解できる
集中して読めば内容を理解できる
何回も読まなければ内容を理解できない
意味不明
子どもとの接し方が書かれている第6章に限れば、全45ページとコンパクトで、内容も非常に読みやすいです。
実用性 ー 本を読んですぐに役に立つか
読んで即座に実行できるアイデアがいくつかある
即座に実行できるアイデアはないが、長期的にみれば役に立つ
確率は小さいが、人生のどこかで役に立つかもしれない
役に立たない
親がお金持ちだと気づかせないことや、現金や高価なものを子どもとの駆け引きに使わないことなど、読んだ後に気をつけられるアイデアがいくつかあります。
印象に残ったポイント
億万長者のライフスタイルからわかる、資産を築く7つの法則
1 彼らは、収入よりはるかに低い支出で生活する
2 彼らは、資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分している
3 彼らは、お金の心配をしないですむことのほうが、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える。
4 彼らは、社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない。
5 彼らの子供たちは、経済的に自立している
6 彼らは、ビジネス・チャンスをつかむのが上手だ。
7 彼らは、ぴったりの職業を選んでいる。
弱い子供はますます弱くなる
兄弟を比べると、親から与えられる金額が少ない子供ほど経済的に成功し、たっぷりもらうほうが成功しない場合がほとんどである。
経済的援助を与えれば与えるほど子供は資産を蓄えず、援助が少なければ少ないほど資産を築くようになる。
経済的にしっかりした子供を育てるための10カ条
1 子供に両親が金持ちだと絶対に教えない
2 どんなに金があろうと、子供には倹約とけじめを教えること
3 子供がおとなになり、自己管理ができるようになり、きちんとした職業について安定した生活を送るようになるまで、親が金持ちだ気づかせてはいけない
4 子供や孫に、何を遺産にあたえるつもりか、なるべく話さないこと
5 現金や高価なものを駆け引きに使うな
6 巣立った子供の家庭には立ち入るな
7 子供と競おうと思うな
8 子供はそれぞれ違う、独立した人間であることを忘れるな
9 成功をもので計るのではなく、何を達成したかで計るように教育しよう
10 子供にお金よりも大切なものがあることを教えよう
まとめ
資産形成に取り組む人には、ぜひ読んでほしい一冊です。
億万長者と同じように考えて行動することで、億万長者に近づくことができます。
また、子どもにはお金に強くなってほしいと思う親も、第6章だけでも良いので、時間があれば読んでほしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
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