実際の億万長者がどのような価値観を持ち、どのような生活を送っているのかが分かる一冊です。
時間があれば、ぜひ読んでほしい一冊です。
良い本ですが、全体的に冗長な印象を受けました。
著者の過去作である『となりの億万長者 ― 成功を生む7つの法則』の方が、内容がまとまっていて読みやすいので、まずはそちらから読むことをおすすめします。

著者プロフィール
・書籍名:1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました
・著者:トマス・J・スタンリー
・出版月:2019/4/12
・出版社:文響社
アメリカにおける富裕層マーケティングの第一人者。
ジョージア州立大学の教授職を経て、ニューヨーク州立大学オルバニー校マーケティング学部の教授となり、1973年にアメリカ全土の億万長者を対象とした初の大規模調査を実施。
現在は富裕層向けビジネスを行なう企業や金融機関へのアドバイザーとして活躍。
ジョージア州アトランタ在住。
本の目次
序文 億万長者になるのは簡単だった 橘玲
第1章 本当の金持ちってどんな人?
第2章 億万長者への30の質問
第3章 天才・秀才は金持ちになれない
第4章 チャンスとリスク、勇気と恐怖
第5章 金持ちになれる仕事、なれない仕事
第6章 金持ちになるための配偶者の選び方
第7章 買い物上手こそ金持ちへの道
第8章 金持ちの家をのぞいてみよう
第9章 億万長者のライフスタイルー現実と幻想
第10章 ミリオネア・マインドを身につけよう
総合評価 B
S 人生が変わる神本
A 絶対に読んで
B 時間があれば読んで
C 強いて読まなくてもいい
D 時間の無駄
1998年に実施された、100万ドル以上の資産を持つ億万長者1,371人へのアンケート結果をもとに、億万長者のライフスタイルや価値観が解説されています。
アメリカの典型的な億万長者は、ニューヨークのタワーマンションではなく、下町のありふれた家に住んでいます。
私たちの身近なところにも、意外と億万長者がいるのです。
なぜなら、彼らは収入に比べて圧倒的に低い生活費で暮らしているからです。
これは、決して彼らがケチだからではありません。
「人生でいちばん良いものは、ほとんどお金がかからないか、かかったとしても大したことはない」ということを知っているためです。
また、億万長者の職業は自営業が最も多く、全体の3分の1を占めています。
彼らの多くは、大企業が参入しにくいニッチ市場に特化し、専門分野を開拓した「ニッチャー」です。
億万長者になるには、サラリーマンでは難しく、大きな企業が入りにくいニッチ市場を見つけて、自分のビジネスを確立することが重要であると分かります。
億万長者の価値観を知ることができる良書ですが、頻繁に挟まれる例が長く、読みにくさを感じました。
一つのことを説明するたびに、億万長者や、億万長者になれなかった人のエピソードが紹介されるため、「何の話をしていたんだっけ?」と感じることが多かったです。
また、章の構成もまとまりに欠けている印象を受けました。
著者の過去作である『となりの億万長者 ― 成功を生む7つの法則』も億万長者の事例を紹介していますが、成功を生む7つの法則を順番に説明しているため、分かりやすい内容でした。
エッセンスの部分は2つの本で共通しているものが多いため、まずは『となりの億万長者 ― 成功を生む7つの法則』を読むことをおすすめします。
個別評価
新規性 ー 新しい情報があるか
今までに見たことがないアイデア、見方を数多く学べる
今までに見たことがないアイデアがいくつかある
今までに見たことがない情報がいくつかあるが、役には立つものは少ない
目新しい情報はほとんどない
お金持ちは浪費家ではなく倹約家であるということは、すでに知っている人も多いため、メインテーマにはあまり新規性がありませんでした。
一方で、億万長者についての詳細なデータ(例えば、職業の割合や引っ越しの回数など)を知ることができる点は新鮮でした。
汎用性 ー 多くの人の役に立つか
多くの人の役に立つ
ある対象の人に対して役に立つ
僅かだが役に立つ人がいる
ほぼ誰の役にも立たない
お金を貯めたいと考えている人がほとんどだと思うので、多くの人に役立つ内容です。
一発逆転を狙うような内容ではなく、どのようなライフスタイルを送ればよいのかを示した本なので、特に若い人におすすめです。
わかりやすさ ー 理解しやすい工夫があるか
普通に読めば内容を理解できる
集中して読めば内容を理解できる
何回も読まなければ内容を理解できない
意味不明
434ページと少し長めの本です。
一つ一つの説明が長く、説明のたびに億万長者のエピソードが挟まれるため、分かりづらく感じます。
億万長者を対象にしたアンケート結果が表形式で示されていますが、それも一目で何を伝えたいのかが分かりづらく感じました。
実用性 ー 本を読んですぐに役に立つか
読んで即座に実行できるアイデアがいくつかある
即座に実行できるアイデアはないが、長期的にみれば役に立つ
確率は小さいが、人生のどこかで役に立つかもしれない
役に立たない
億万長者になるためには、どのような考えで日々の生活を送り、ビジネスを進めていけばよいのかが書かれています。
即座に実行できるアイデアはあまりありませんが、人生を長い目で見れば非常に有用な本です。
印象に残ったポイント
億万長者が思う、自らを経済的成功を導いた要因
・誠実:誰に対しても正直であること
・自己鍛錬:自分で自分をコントロールすること
・社会性:人とうまくやって行くこと
・配偶者の支えがあること
・勤勉:普通の人より一生懸命に働くこと
億万長者の八箇条
(1) 経済的成功のカギとなる数々の要素の中で、アメリカ経済が現在も、そして未来も最も高く評価するのは何であるかを知る。
それは、人一倍の努力、誠実であること、そして仕事への情熱である
(2) 学業成績が凡庸だったからといって、成功への意欲を失ってはならない
(3) 多少の経済的リスクは背負う勇気を持ち、たとえ失敗しても、それを克服する方法を学ぶ
(4) 単にユニークで高収益だからというだけでなく、心から愛着をおぼえる職業を選ぶ。
(5) 生涯の伴侶の選択は慎重にする。
金持ちになった人たちは、成功の助けとなるような特質を備えた相手と結婚している
(6) 家計支出をコントロールする。
億万長者の多くは、買い替えよりも修理や再仕上げを選ぶ傾向が強い。
(7) 家を選ぶときは十分に調査、研究し、積極的に値引き交渉をする。
(8) バランスの取れたライフスタイルを心掛ける。
多くの億万長者のライフスタイルが「安上がり」なのは、主に家族や友人との交流を楽しみ、それにはあまり費用はかからないからである。
本当の金持ちは家を建てたがらない
注文住宅を建てたことのある億万長者は27%。
大半は中古住宅を購入する。
家を建てることに費やされる時間やエネルギーなど貴重な資源に見合うだけのものは得られないと考えているためだ。
また、金持ち弁護士は注文住宅を建てようとしない。
それは建築業者を雇うことで生じる法律上のリスクや、それに伴う、経済的リスクを熟知しているからだ。
億万長者のIQ
億万長者の学生時代の成績は、平均より上であるものの、一流大学に入れるほどではないことが多い。
IQの高い(勉強ができる)優秀な生徒は周りを気にすることなく、あまり努力する必要もないから、みすみすチャンスを逃してしまう。
逆に平凡な生徒は必然的に周りと競い合うので、成功のチャンスに出会う可能性が高くなる。
また、多くの億万長者は学生時代に人を見極める目や、人との付き合い方を学び、それこそが学校で学ぶべきものだと考えている。
勉強ばかりしている子供はある意味では馬鹿になるのである。
まとめ
億万長者の考えの根底にあるのは「合理性」だと思います。
他の人からどう見えるかではなく、金銭的に合理的かどうかを判断基準にすることで、お金を必要以上に使わないライフスタイルになっていきます。
自分も億万長者になりたいと考えている人は、ぜひ読んでほしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
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