新NISAが来年度から始まります。
どの株・ファンドを買おうか悩んでいる人も多いでしょう。
SNSや投資ブログを見ると、S&P500や全世界株などのインデックスファンドがオススメだという意見が多いです。
わたしもインデックスファンドをコアとした長期投資が一番よいと思います。
ただし、インデックスファンドだけに投資するよりは、高配当株投資をサブで混ぜるのがよいと考えています。
我が家の現在の資産配分は以下のとおりです。
資産のおよそ30%を米国と日本の高配当株に投資しています。
30歳で世帯資産3000万円を超えられた理由の1つは、高配当株投資をしたことだと自信を持って言えます。
今回は高配当株投資のメリットとおすすめ銘柄をご説明します。
結果だけ知りたい方は、最後のまとめをどうぞ!
高配当株のメリット
メリット①:現金が入ってくる喜び
S&P500や全世界株などのインデックスファンドを購入する目的は資産額の拡大です。
分配金を受け取ると複利効果が薄くなるので、基本的には以下を選択します。
・分配金なしのファンドを購入する
・分配金を再投資する
この場合、毎月5万円の積み立て投資を行っている場合は毎月5万円のお金が出ていくだけです。
家計の視点では支出が計上されるのみとなります。
たしかに順調にいけば資産評価額は増えていきますが、ファンドを売るまで投資のうまみを感じることはできません。
投資を始めたばかりの時や、株価が大きく下げたときに、分配金がでないことが投資継続のモチベーションを下げる可能性があります。
せっかく投資をしているのに生活が良くなっている実感が全くない!
高配当株投資であれば、定期的に現金が口座に入ります。
“不労”所得が入る喜びが投資を続ける最高のモチベーションになります。
入ってきたお金を見て、
・外食に行こうかな?
・ゲームを買おうかな?
などと使い道を考える時間が楽しい!
我が家の累積配当金の推移は下のグラフのとおり。
右肩上がりに増える配当金のグラフを見てニヤニヤするのが醍醐味w
メリット②:出口戦略がいらない
インデックスファンドは最終的には売る必要があります。
売る際には、いつどのくらい売るかを考えなければなりません。
これが出口戦略です。
人は今まで積み上げてきたものを崩すことに強いストレスを感じます。
もしも株価が暴落している場合ならばさらに売りづらくなります。
今までコツコツと積み立てた資産額が減っていくのを見るのはストレスですよね。
高配当株投資は出口戦略が不要です。
元本を売ることなく、定期的に入ってくる配当金をそのまま使うだけです。
入ったお金を気にせずに使うことが出来てストレスフリー!
高配当株のデメリット:トータルリターンが劣る
S&P500をインデックスとしたファンドであるSPYと、米国な代表的な高配当株ファンドであるVYMの配当込みトータルリターンの比較を下のグラフに示しました。
(青→SPY、オレンジ→VYM)
VYMの設定日である2006年11月から両方のファンドを持ち続けた場合、 2023年11月時点でSPYは3.2倍、VYMは2.4倍になります。
このように優良インデックスファンドに比べ、トータルリターンが劣る傾向があることは高配当株投資のデメリットです。
ただ、高配当株は基本的には売らないという戦略のはず(出口戦略不要というメリットが生かせないため)。
そうであれば株やファンドの価値が、買ったときの値段をキープできていればOK。
トータルリターンが劣るというデメリットはあまり気にしなくてもよいと思います。
おすすめ高配当株
高配当株としてどれか1つだけ選ぶという場合、おすすめは米国ETFのVYMです。
VYMは米国株式市場のうち、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を組み入れたETFです。
世界第2位の資産運用会社、米Vanguard(バンガード)社が提供するファンドです
おすすめする理由は下記4点です。
①個別株選定が不要
②日本の高配当ETFと比べて低コスト
③幅広い分散投資ができる
④安定した増配が期待できる
VYMがおすすめの理由①:個別株選定が不要でラクチン
ETFとは色んな企業の株式の「詰め合わせセット」です。
ETFへ投資することで、個別株投資のように会社を1社ずつ分析せずとも、「安い手数料で、手間なく、分散投資」ができます。
投資が大好きというわけでなければETFの購入がおすすめ!
VYMがおすすめの理由②:日本の高配当ETFと比べて低コスト
日本の代表的な高配当株ETF (NEXT FUNDS)日経平均高配当株50指数連動型ETF)とVYMの、配当込みトータルリターンの比較を下図に示しました。
(青→VYM、水色→日経高配当50ETF)
日経高配当50ETFの設定日である2017年2月から両ファンドを持ち続けた場合、 両者とも約1.6倍となり、大きな差は見られません。
ただし、本グラフは経費率が考慮されていません。
ファンドを持っている限り年間で経費率分のコストが引かれてしまいます。
日経高配当50ETFのコストはVYMの約5倍の0.31%。
10年後には単純計算で2.5%の差になります!
長期保有のため、経費率が与える影響は大きい・・・
VYMがおすすめの理由③:幅広い分散投資ができる
米国の高配当ETFではVYMの他に、HDV、SPYDがおすすめETFとして挙げられます。
・HDV・・・主に高配当米国株を組み込んでいるものの、各銘柄の財政の健全性も重視した銘柄で構成されたETF
・SPYD・・・S&P 500の構成銘柄のなかで、配当利回り上位銘柄を集めたETF
HDVとSPYDもVYMと同様に低い経費率と高い配当利回りの優良ファンドです。
ファンドが投資する銘柄数を比較すると以下のとおり。
VYMの銘柄数がダントツで多く、広い分散投資が出来ていることが分かります。
投資をする上で大事なことは、分散投資でリスクを最小限に抑えることです。
VYMひとつに投資するだけで、452銘柄に投資できるのは大きなメリットです。
VYMがおすすめの理由④:安定した増配が期待できる
VYM,HDV,SPYDを比較すると分配金の安定度が違います。
直近の連続増配年数を比べると以下のとおりでVYMの圧勝です。
3つのファンドの分配金推移をまとめました。
HDV・SPYDの分配金推移はジグザクしています。
一方で、VYMの分配金はリーマンショック以降きれいな右肩上がりを続けていることが分かります。
まとめ
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今回は高配当株投資について紹介しました。
インデックスファンドへの長期投資は投資の最適解だと思います。
しかし、インデックスファンドへの投資は、毎月の家計的には現金が出ていくだけなので、 投資のモチベーションを保ちにくいという問題があります。
インデックファンドをメインとしつつも、サブとして高配当株に投資することで、長期投資を続けやすくなります。
新NISAでは効率だけでなく、メンタル的に投資を続けやすくする戦略も考えましょう。
まだ新NISA口座を作っていない方は、まず作るところから始めましょう!
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今後再び改悪がある可能性があるので、個人的にSBI証券をおすすめしています。
2024年、まずは新NISA口座を作ることからスタートしましょう!!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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