雑談で何を話せばいいか分からない
雑談するとき、薄っぺらな会話ばかりで疲れる
こんな人のための記事です。
初対面の人や上司と話さなくてはいけない。
そんなときの雑談が苦手な人、多いのではないでしょうか。
では、なぜ雑談が難しいのか。
それは雑談が普通の会話とは全く違うからです。
今回ご紹介する『超雑談力』を読めば、
・雑談が普通の会話とは違うとはどういうことか?
・具体的にどうすれば雑談がうまくなるのか
が分かります。
特に、以下の質問の答えがAの人はぜひ読むことをおすすめします。
・初対面の人に聞くのは
A:「趣味は何ですか?」
B:「好きな食べ物は何ですか?」
・誉められたときは
A:「そんなことないです」と謙遜する
B:「ありがとうございます」とお礼を言う
・久々に会った知人に聞くのは
A:「最近どう?」
B:「仕事は順調?」
結果だけ知りたい方は、最後のまとめをどうぞ!
著者プロフィール
・書籍名 :超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける
・著者 :五百田 達成
・出版月 :2019/12/22
・出版社 :ディスカヴァー・トゥエンティワン
作家、心理カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店・博報堂を経て独立。「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」をテーマに執筆・講演。
本の概要 – 雑談とは何か
冒頭で述べたとおり本著では、雑談は普通の会話とはまったく違うと述べています。
多くの人は2つの会話パターンしか持っていません。
① 友達や仲のいい人との、気を使わない、楽しいおしゃべり
② 仕事の場面で、きちんと話す、大人としての会話
雑談は2つのどちらでもない、第3の会話です。
ずばり雑談とは“微妙な間柄の人と、適当に話をしながら、なんとなく仲良くなる”という、とても繊細な会話方式なのです。
雑談が通常の会話とは全く違うものだということが非常に重要です
本の概要
1:雑談で大切なのは「内容」ではなく「ラリー」。とにかく続けばよい
全ての雑談の目的は、会話を通じてお互いの警戒心を解き、スムーズで円滑な関係にシフトすることです。
無理に面白い話をする必要も、結論やオチも不要。
大切なのは会話の内容ではなく、会話が続くことです。
同じ時間をストレスなく過ごし、会話のラリーを続けることさえできれば、仲良くなることが出来るのです。
会話は内容があって、有意義なものでないとダメだと思っていました。
本の冒頭に書かれているこの内容に衝撃を受けました……
2:情報ではなく気持ちをやりとりする
雑談において会話の内容は重要ではありません。
ですがそれでも中には、“仲良くなりやすい雑談”と“仲良くなりにくい雑談”があります。
楽しい、困った、やめられない、など喜怒哀楽の感情をお互いに伝え合うことで、気持ちが近づきます。
この時のポイントは、多少相手の話が間違っていようと、意見に違いがあろうと、話を続けることです。
人は肯定されると気持ちを打ち明けやすくなります。
話を聞くときは否定せずに肯定し共感することで、 相手の気持ちを引き出すことが出来ます。
特に初対面の人と話すときは、うわべだけの情報交換になりがちですよね。
お互いの気持ちをやり取りすることを心掛けるだけで、会話が弾むようになります
3:ビジネス雑談は「教えてください」がベストバランス
上司や取引先との雑談は、他の雑談よりも気を使いますよね。
何を話せばいいかわからない、失礼があっちゃいけない、完全な無駄話もよくない。
かといって、変に仕事の話もできない。
そんなビジネスの場での雑談では“相手からものを教わる”というスタンスが正解です。
本著では先生と生徒ロールプレイと呼んでいます。
“相手が上、こっちが下”という関係はそのままに、仕事のようなプライベートのような絶妙なバランスで会話を続けられます。
これさえあれば、上司からゴルフの話をされても、海外マーケット事情について話されてもOK。
「無知ですみませんが、教えてください」と言いながらレクチャーしてもらえば、教える方は気分がいいし、こちらは知識が増えるし、いいことずくめです。
4:3割自分の話、7割相手の話がベストバランス
雑談は基本的に“相手に気持ちよく話させる”くらいがいいのですが、これにも限度があります。
まったく自分の話をせず、ひたすら質問ばかりしていると、
・自分ばかり話していて気まずい
・なんだか腹の内を探られているようで疲れる
と相手は不安になります。
聞いてばかりだなと自分で気づいたときには、“少しだけ自分の話をして、すぐに相手に会話のバトンを戻す”を実践しましょう。
“3割自分の話、7割相手の話”がベストバランスです。
私自身、相手に話してもらおうと質問攻めにする傾向があり、尋問みたいになることがあります……
3:7のバランスは非常に参考になります
感じたこと/実生活への反映
「雑談は普通の会話でない」ということ、これは新たな発見でした。
私は雑談がどうも苦手でした。
なぜなら「このうわべだけの会話に意味あるのかな?」「中身のない話をしていて、つまらないな」と考えていたからです。
そんな風に考えているので初対面の人や上司と雑談していても、あまり会話が弾まないことがしょっちゅうありました……
そんなときにこの本を読み、雑談が「会話のラリーで警戒心を解くこと」が目的だと知りました。
雑談は続きさえすればOK。
内容は関係ない。
これを知ることで、雑談用の頭に切り替えることができるようになりました。
本を読む前は、「何か有意義な内容を話さないと」と考えながら話していましたが、 今は「会話が続きさえすればOK」と割り切っています。
気楽に話すことができ、以前よりも職場での会話が弾むようになりました。
特に“先生と生徒ロールプレイ”を心掛けることで上司との関係が良好になったと、ひしひしと感じています。
まとめ
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今回は『超雑談力』について紹介しました。
「飲みニケーション」という言葉も死後になりつつある昨今、シラフでの雑談で初対面の人や上司と親睦を深めることが、今後はより重要になると思います。
SNSが発達して、共通の趣味・嗜好を持つ人と知り合うことが簡単になりました。
一方で、共通の趣味を持たない初対面や年長者の方とのコミュニケーションに悩む若い方は多いと思います。
そのような雑談に悩む方にとって、本著は非常に参考になる一冊です。
冒頭に記載した以下の質問について、
・初対面の人に聞くのは
A:「趣味は何ですか?」
B:「好きな食べ物は何ですか?」
・誉められたときは
A:「そんなことないです」と謙遜する
B:「ありがとうございます」とお礼を言う
・久々に会った知人に聞くのは
A:「最近どう?」
B:「仕事は順調?」
これらはBを選んだ方が会話が弾みやすいです。
・Bの方が会話が弾みやすいのはなぜか
・他にどのような会話のテクニックがあるか
は、本書を読めば分かります。
気になる方はぜひ、一読を!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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