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不妊治療を終えて夫目線で後悔していること。不妊治療3年でかかった総額も併せてご紹介

不妊治療

昨年、3年の不妊治療の末、息子が生まれました。
未熟児で生まれたため現在も入院中ですが、スクスクと成長しています。

今回は不妊治療でかかった費用と、不妊治療中に感じたことをご紹介します。

最後まで見ていただくと以下のことが分かります。

・3年間の不妊治療でかかった費用
・不妊治療の過程で後悔していること
・不妊治療を考えている/不妊治療中の旦那さんに伝えたいこと

最後のまとめはこちらをどうぞ!

プロフィール

・年齢 (2023年時点)
  わたし(夫):30歳
  妻:30代後半

・居住地:東京

3年間の不妊治療でかかった費用

3年間の合計費用は助成金を差し引くと454万円でした
(2022年4月から不妊治療が保険適用になったことに伴い、都や区などの助成金は現在受付終了となっています。)

鍼治療については、妻が不妊治療の評判がよい医院を見つけて通いだし、 3年間定期的に鍼治療を受けていました。

1つ目の病院でタイミング療法、人口授精、体外授精と治療を進めましたが妊娠には至らず、 2022年に転院し、2つ目の病院で妊娠となりました。

・タイミング療法:排卵日を特定し性交渉を持つ
・人工授精:排卵日を特定し、精液を注入する
・体外受精:卵子と精子を取り出して受精させ、子宮の中に戻す

卵子、精子とも異常はないにもかかわらず、1つ目の病院ではなかなか着床せず進展がないなか、鍼治療の先生に進められて転院。

2つ目の病院では高い確率で着床したため、培養士さんの腕が病院によって違うのかなという感想を持ちました。

2022年4月から不妊治療の基本治療は保険適用となりましたが、 より確率を高めるためすべて自費診療での先進治療を受けました

具体的な先進治療としては、より元気な精子の判別や、子宮内環境のケアなどです。

不妊治療の過程で後悔していること

不妊治療に関して後悔していることは「妻を傷つけることを言ってしまったこと」です。

後悔している言動としては2つあります。

① もっと努力しなよ

後悔している言動の1つ目は、最初の病院に通っているときに、なかなか着床に至らず時間が過ぎていく中、つい「妊娠の確率が上げるためにもっと努力しなよ」と言ってしまったことです。

具体的にはタンパク質をもっととったり、運動をもっとしようという内容です。

妻は3食きちんと食べていましたし、たまにですがウォーキングもしていました。
なのに、治療がうまくいかないのは妻の行動に一因があると心のどこかで思い、もっと行動を見直そうと言ってしまったのです。

私の言ったことは科学的な根拠がない、根性論のようなものです。
治療をきちっと受けていれば、日々の些細な行動と妊娠には明確な因果関係はありません。

妻が体を張って治療を頑張っているにもかかわらず、もっと頑張れと言ってしまったことを本当に後悔しています。

② 誰のおかげで生活できているのか

2つ目は、「今、誰のおかげで生活できているのか」というニュアンスのことを言ってしまったことです。

不妊治療に取り組むため、時間の融通がつきやすいように妻は扶養に入って少しセーブした働き方をしていました。

在宅勤務メインの私が家で仕事をしていて、業務が立て込んで少しイライラしたときに、 横になっている妻が目に入り、「今、誰のおかげで生活できているのか」というニュアンスのことを言ってしまいました。

ホルモン剤の影響で疲れやすくなったり、眠くなったりするとその時は知らなかったのです。

また、妻が治療のために仕事をセーブしているにも関わらず、ストレスを抱えながら仕事をしている自分の方が大変だと勘違いしてしまいました。

治療を受けている妻が一番大変だということを一瞬でも忘れてしまったことを後悔しています。

不妊治療を考えている/不妊治療中の旦那さんに伝えたいこと

3年間の不妊治療を経験し、不妊治療を考えている/不妊治療中の旦那さんに伝えたいことが3点あります。

① お金は大事

不妊治療を経験して感じたことはやはりお金が大事ということです。
これには2つの意味があります。

治療にはお金がかかる

1つはシンプルに治療にはお金がかかるということです。

保険適用開始前から治療をしていたこと、保険適用開始後も先進治療を受けるために自費診療としたことで 3年間で合計450万円ほどかかりました。

事前の貯えが無かったら、ここまで治療はできなかったと思います。

3年間で450万円という費用はあくまで私たちの例であり、人それぞれで費用は大きく異なると思います。

保険診療であれば費用を大きく下げられますし、高額療養費制度も使用可能なため、 想定よりもお金がかからないという方もいると思います。

体外受精をする際の費用感を例として示します。

保険適用には年齢制限や回数制限などがあるので注意が必要です。

金額の多い少ないはあるにせよ、やはり不妊治療にはお金がかかります。

お金が原因で治療をあきらめる、ということにならなくて本当に良かったと思いました。

世帯収入が下がる可能性がある

2つ目は世帯収入が下がる可能性があるということです。

通院していたクリニックは人気があり、1回行くと受付、診察、会計待ちで3~4時間くらいはかかります。

通院の頻度も、移植前や卵子の採取前は注射が必要で毎日通う必要がありました。

治療を始める段階から、妻は時間の融通が利くリモートでの仕事に切り替えていたため、頻繁且つ長時間の通院も出来ましたが、 フルタイム勤務のままでは治療に専念することはできなかったのではと思います。

フルタイム勤務を辞めたことで、治療に専念することはできましたが、当然給料が下がります。

夫婦2人がフルタイム勤務をしてやっと生活できるようでは立ち行かなくなります。

我が家の場合は、たとえ私1人の収入だけになっても生活できるくらい、夫婦2人とも散財せず家計管理を行っていたため、治療に専念することが出来ました。

以上のように不妊治療にはお金の問題がついて回ります。

治療中の方も、治療を始めようとしている方も、まずは日々の支出を見直して治療に十分なお金が使えるようにすることをおすすめします。

② 治療を受けている人が一番頑張っている

お金が大事だと述べましたが、お金を払っている人が偉いというわけではありません。
通院して体を張って治療を受けている方が常に一番頑張っていると私は思います。

治療には身体的にも、精神的にも負担があります。

身体面での負担

日々の通院

クリニックによりますが、体外受精の場合は採卵時には1~2週間毎日通院、受精卵の移植の際も隔日での通院が必要だったりと、頻繁な通院が必要です。
治療状況によりますが、最低でも月に3,4回は通院が必要です。
診療だけでなく、往復の移動や待ち時間などでも疲労はたまります。

服薬

経口薬だけでなく、経腟薬もあり、 毎日服用する場合があるので身体の負担となります。
薬によっては副作用で眠気が来たり、疲れやすくなったりする場合があります。

妻もよくリビングやベッドでだるそうに横になっていました。

痛みを伴う検査/処置

ホルモン検査のため採血をすることが多くあります。
また採卵の際には卵巣に針を刺すため、術後にも腹痛が出ることが多いようです。
術後に痛そうにしている妻をみて、できれば代わりたいと何度も思っていました。

精神面での負担

生理のたびに落ち込む

生理が来たということはその周期での妊娠はできなかったことを意味します。
生理のたびに「今回もだめだった」と思い、落ち込みます。
生理が来た際は私も精神的なダメージがありましたが、 身体をはっている妻は相当な精神的な負担だったと思います。

先の見えない不安

治療を受けたから必ず子供を授かれるというわけではなく、不妊治療は終わりが見えません。
ゴールが見えず、進展もないので、暗闇の中をさまよっているかのような不安を感じることもあります。
このような不安も、身体をはっている妻の方が大きかったと思います。

③ 治療を始めるなら一日でも早く

非常に残酷ではありますが、女性の年齢が上がれば上がるほど妊娠率は下がっていきます。

望んでいるけど子供を授かれないという方は、一日でも早く治療を受けることをおすすめします。

下図の緑の線が、生産率(一回の治療あたり出産できる確率)であり、 26歳では20%を超えますが、44歳以上では1%以下となっています。

不妊治療は時間との勝負。
迷う時間があれば、すぐに通院することをおすすめします。


女性の年齢のことを書きましたが、不妊の原因の半分は男性にあります。
通院、検査をすることで、原因の分析と適切な治療を行うことができます。

まとめ

目次に戻る場合はこちら

我が家の場合、3年間の不妊治療でかかった費用は454万円でした。

不妊治療に関して後悔していることは「妻を傷つけることを言ってしまったこと」です。

不妊治療を考えている/不妊治療中の旦那さんに伝えたいことは以下の3点です。

・お金は大事
・治療を受けている人が一番頑張っている
・治療を始めるなら一日でも早く

不妊治療は夫婦2人で支えながら進めるものだと思います。

我が家も、治療の過程でとても大きな悲しみを経験しましたが、互いに支え合えたからこそ治療を続けることが出来ました。

治療の結果がどうなろうとも、夫婦2人で協力した経験は一生ものです。
この記事を読まれた方がより良い選択ができることを祈っています。

シャチ
シャチ

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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